60歳から副業を始めた私が最初に考えたこと

実践記・体験談

「定年後の収入が心配。でも、本業を終えたあとに副業までできるだろうか」

60歳になった私が副業を考え始めたとき、最初にぶつかったのはこの不安でした。私は生協の仕事を13年続けています。2026年4月に定年再雇用となり、6月からは配送を担当しています。

副業の候補を探す前に、私は収入はどれだけ変わったか、体力は残るか、何時間なら使えるか、自分にはどんな経験があるかを順に考えました。この記事では、そのときの判断を、今も本業を続けながら試している一人として書きます。

1.2026年4月:再雇用後の給与を見て、収入を考え直した


定年前、私は新しい組合員を増やす「仲間づくり」の仕事をしており、月給は24万1,000円でした。2026年4月に定年再雇用の嘱託職員になると、当初は同じ仕事を続けながら、月給は18万4,300円になりました。

月給の額面で5万6,700円の差です。仕事を続けられることはありがたい一方で、同じ業務をしていても給与は変わる。その数字を前にして、今後の収入を会社からの給与だけで考えることに不安を感じました。

ここで考えたのは、すぐに減った分を全部副業で埋めることではありません。まずは、定年後も自分で収入を作れる手段を、今の仕事と並行して育てられないか、ということでした。

2.2026年6月:配送担当になり、体力を基準に選び直した


6月からは配送担当に変わりました。配送手当は月2万円ありますが、月給18万4,300円にこの手当を足しても20万4,300円。定年前の月給24万1,000円との差は、額面で月3万6,700円です。

収入面だけを見れば、別の仕事を追加したくなります。しかし、配送は1日に約65件。本業の配達を終えるだけで体力的に精いっぱいの日もあります。帰宅後や休日に、さらに体を使う仕事を増やす形は、私には続けにくいと感じました。

そこで、副業の条件を一つ決めました。本業と健康を崩さず、自宅で少しずつ進められること。収入の見込みだけで副業を選ばず、疲れている日の自分にもできるかを考えるようになりました。

3.使える時間を数えたら、週3〜4時間だった


副業の情報を見ると、毎日何時間も作業する例が出てきます。でも、今の私がそれを前提にすると、始める前から無理が出ます。

配送のある平日は、長時間の作業を見込みません。取り組める日は30分程度、まとまった作業は休日に回す。そう考えると、副業に充てられる時間の目安は週3〜4時間でした。これは毎週必ずこなせた実績ではなく、今の生活から考えた作業枠です。

30分なら、記事を一本完成させるのは難しくても、読者の悩みをメモしたり、見出しを考えたりできます。休日に文章をまとめる。体力が残らない日は休む。その程度の進め方で続けられる仕事を探す必要がありました。

4.過去の仕事を振り返ると、書ける材料があった


時間が少ないなら、新しい技術を一から覚えるだけでなく、これまで経験したことも使いたい。そう考えて、自分の仕事を振り返りました。

私はプログラマー、学校教材の営業、精密部品の検査、赤帽の個人事業、生協の配送と組合員獲得の仕事を経験してきました。仲間づくりの仕事では、飛び込みだけに頼らず、チラシを作って届ける方法も考えました。

赤帽をしていた頃には、自分でホームページを作り、そこから仕事を受けた経験があります。また、現在も腕時計と家庭菜園のブログを運営しています。経験を振り返って気づいたのは、「誰かの困りごとを聞き、分かりやすく伝えること」は、仕事が変わっても続けてきたということでした。

副業に使える「得意」は、大きな資格や目立つ実績だけではないのかもしれません。自分が実際に経験し、困ったことを解決した手順も、同じ悩みを持つ人に伝えられます。

5.それでもブログを選んだ理由


収入が早く必要なら、ブログは遠回りかもしれません。記事を書いたからといって、すぐに収益になるわけではありません。私も、ブログを始めれば短期間で給与の減少分を補えるとは考えていません。

それでもブログを副業の中心に選んだのは、自宅で自分の時間に合わせて書けることと、過去の仕事やブログ運営の経験を生かせることが理由です。配送後の体力に合わせて作業を分けられ、続けながら記事を積み重ねられます。

腕時計や家庭菜園のブログとは別に、この「50代からの副業ノート」を始めたのも、自分自身が直面している定年後の収入と働き方の不安を、同年代の方と共有したかったからです。AIも、文章の整理や作業の手助けとして使いながら試しています。ただし、AIを使うだけで収入が生まれるとは考えていません。

今は、配送の仕事を続けながら記事を書き、何が読者の役に立つか、どのくらいの時間なら続けられるかを確かめている段階です。

6.60歳の私が、最初に決めたこと


定年後に副業を始めるとき、私が整理した順番は次の通りです。

  1. 収入:再雇用後の給与を数字で確認し、将来の収入源を考える。
  2. 体力:1日約65件の配送後でも続けられる働き方を条件にする。
  3. 時間:理想の作業量ではなく、週3〜4時間という今の枠を使う。
  4. 経験:営業、配送、ホームページ作成、ブログ運営で得たものを振り返る。
  5. 選択:すぐに稼げると決めつけず、自宅で続けられるブログを試す。

60代で副業を始めることに不安があっても、最初から答えを出す必要はありません。私も、どの方法がどれだけ収入につながるかは、まだ試している途中です。

もし「自分は何から始めればいいのだろう」と迷っているなら、まず今の収入、帰宅後の体力、1週間に使える時間、経験した仕事を一つずつ書き出してみてください。私にとっての副業の始め方は、そこからでした。

具体的な進め方を知りたい方は、「50代から副業を始めるには?初心者が最初にやることを解説」もご覧ください。

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